5.鯛ラバ・鯛カブラについて
マリーナに係船している仲間にジギングに凝っているNさんがいました。彼にお願いしてジギングを教えてもらいました。ところがせわしくリールを巻くジギングはどうも自分の性に合わないのです。中途半端に終わりました。そんな彼が「今、鯛ラバというのが瀬戸内海を中心に流行り始めましたよ」というのです。疑似餌で鯛が釣れるというのです。早速道具を購入しやってみました。なんとこんなもので大鯛が釣れるのです。すっかり嵌ってしまいました。今使っているタックルの主なものは下記の写真のものです。(*鯛ラバージギングを略して「鯛ラバ」と云ったり「鯛カブラ」と云ったりします。)

カブラはパーツを買って自作です。
今は初めて8年ほどになりますが当初からその日のいろんなデータをEXCELで残すことにしました。それを繰り返すとだんだん引出しが増えて釣果も伸びるようになりました。ヨット・Zawawaはクルージングやレースから釣りの機会が多くなりました。「釣り日記」はホームページの「DIARY」で正直にレポートし、公開しました。
鯛ラバのくわしい事は「鯛ラバ・鯛カブラ.com」をご覧ください。僕が鯛ラバを始めたころからの教科書です。
6.65歳誕生日
その日に「人間として正常に動けるのは残り10年として、俺はいったい何を一番やりたいのだろう?」と考えてみました。結果は、クルージングやレースでなくて「魚釣り」であることがわかりました。
「魚釣りならヨットである必要はない、フィッシングボートの方が良いじゃないか」と直ぐに行動に移しました。ZawawaはCONTEST35SからヤンマーEX28になったのです。
この時はまだフェリング在職中でしたが休みの時は、鯛ラバに熱中しました。新しいポイントもどんどん増えました。
7.年金生活者のショッキングな出来事3つ
その1:日航の企業年金減額。退職金はほとんど企業年金にしましたのでこれが減額になったらどうしよう。
その2:ギリシャの財政破綻?日本の債務はギリシャの比ではない。日本の国債の金利が上がったら日本の経済は破綻して、僅かに持っている株券が紙切れになってしまう。
その3:日本の貿易収支の32年ぶりの赤字転換。少子高齢化の今後、日本が黒字に転換するのは難しいのではないだろうか?結果、国債の金利上昇に繋がるのでは?以下、その2と同じです。
年金生活者は、備蓄が減っても増えることはないのです。この少しずつ減ることは「精神衛生上極めて悪い事」を痛感しました。
8.遊漁船 Zawawa開業
フェリングを退職して予てより憧れの仕事であった「鯛釣漁師」をする事にしました。腕は随分上がっていましたのでソコソコの獲物はあります。ところがこれにも問題がありました。
釣った魚を生簀で生かして下関の唐戸市場に卸すとソコソコの値段が付きます。(唐戸市場には、福岡ザワワで口座があります)ところが釣場―唐戸市場(魚を荷揚げして)-室津に帰ると3時間かかるし燃料代もかさみます。逆に、絞めて市場に持って行くと値段が1/3ほどになり燃料代にもならないのです。「鯛釣り貧乏」と言って本職はやらないそうです。
それで思い切って「鯛ラバ・鯛カブラ 遊漁船 Zawawa」を開業することにしました。開業は2011年11月です。

はたして予約は入るのか?と懸念していましたが「ブログをいつも見ています。遊漁船を始められたのですね?連れて行ってもらえますか?」との電話が入りだしたのです。鯛ラバに引き込んだ友人も友達を連れて来てくれます。予約が無い凪の日は釣り場開拓に出かけます。釣れた獲物は市場に卸しますが、値段は気にならないようになりました。今は、1か月に18日前後予約が入っています。土日はすぐ埋まりますが平日もあまり変わりません。年金生活者、サービス業、3交代勤務の方で大繁盛です。今年の夏は猛暑の連続でした。「その日しか休みが取れません。何とかなりませんか?」の問い合わせに「何とかしましょう」と受けていたら7日連続の出港になって、ダウン寸前まで行きました。それ以来、4日の予約の後は1日休業を入れることにしました。
9.遊漁船業の1日
起床:朝2時、バタバタ準備をして2時半出勤。1時間半で室津到着、着替えて釣具の準備を終える頃当日のゲストがやってきます。乗船名簿に記載してもらい、今日の大まかな予定を話します。出港は原則、日の出1時間前としていますので、今は5時半(10月5日現在)です。釣り場はその時のいろんな状況を判断して決めますが釣り場まで30~90分です。沖上がりは2時にしていますが、お土産が少ない時は残業もあります。
マリーナに帰って、生簀の魚を絞めて、神経締めもしてそれぞれのゲストに分けます。僕が釣った分も大鯛でもヒラメでも持って帰ってもらいます。一段落ついたら鯛ラバの話おしたりしますが、特に初心者は僕の言っている事を一言も聞きもらさないように聞き入っています。在職中の僕のミーティングはなんと酷かったことでしょう。今頃反省・・・・





‘13年10月2日の釣果(大きい鯛は77cm、ヒラメは84cmです)
皆が帰った後、掃除後片付けをして当日のブログに写真だけアップします。連続の時は船中泊とします。川棚温泉・青竜泉のお風呂に行って、帰りに5割引きになったお惣菜を買って帰ります。船のデッキでテレビを見ながらビール付の夕食が至福の一時です。1日船に揺られてクタクタになっています。7時半にはシュラフに潜り込みますが3分も持ちません。翌日は4時起床です。
10.遊漁船を初めて良かった事
「船長・船長」と煽てられて毎日ご機嫌です。「晩酌に飲んでください」とビールの差し入れもあります。「元気で長く続けてほしいので」と若い人からのドリンク剤の差し入れもあります。
1)備蓄が全く減らなくなりました。これは精神衛生上極めて良好に作用します。
2) 半年に1度、血液検査をしています。ここ数年、全部正常範囲内です。受付の人に「この年になって全部正常というのが異常じゃないの?」なんて冗談を言っています。1年に一回、胃カメラを飲んでいます。きれいなもんです。2年に1回、大腸ファイバーをしています。小さなポリープ2個の発育状況はしっかりフォローしています。
3) ウンコ:毎日大きな長いきれいなウンコ色をした適当な硬さのウンコがヒュルリと出ます。「見て見て」と言いたいぐらいです。
4) 漁業・遊漁船業の企業登録をしました。税務署で青色申告の研修を受け青色申告をしています。けっして儲ける必要はありません。消費税の対象金額まで上げると面倒です。料金は極めて安目に設定しました。結果、事業としては真面目に報告しても赤字となります。確定申告で年金と合算しますので、源泉徴収分の一部が還付となります。その他、国民年金保険料・地方税が減額となりました。国民全員が確定申告をすると税の使われ方を皆が厳しく監視することになると思います。
11.遊漁船業で辛い事
いくら努力しても釣れないこともあります。残業しても同じ事もあります。これが一番辛い事です。時化た時はピッチング・ローリングが激しくて肉体的に辛いです。中止にしたら良かったと思う事もあります。その他、こちらは毎日でもゲストには待ちに待った1日です。予約の前日午後6時に明日の予定の確認の電話をもらうことにしています。不幸にして時化で出らないこともあります。「そーですかー、ダメですかー」という落胆した声を聞くのも辛いです。
12.終わりに・・・
頭の毛が薄くなったり白髪ばかりになったり顔の皺が深くなっても、「1年中潮焼けで真っ黒な老人なんてカッコイイ」ではないか。人生二毛作、今・裏作真只中です。
「輝け!リタイヤメント・ライフ」 ”人生二毛作-栗原成男”(完)
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